映画「シン・ゴジラ」感想 ※ネタバレあり

シン・ゴジラのパンフレット

ゴジラの新作映画を観てきました!!

タイトルは『シン・ゴジラ』!!

ちなみに私は二回観てきました。

一回目は通常版、二回目はMX4Dで観てきました。

MX4D

なんと言いますか、一回目を通常版で観て良かったと思います。

それと言うのも、MX4Dは座席が揺れたり、場に応じた臭いが漂ったり、風や水霧で臨場感を煽る新世代型シアターなのですが……。

とにかく集中力を削られます。それと、顔に向かって吹き付ける水霧が非常に不快。臭いも頭が痛くなってくるレベル。

USJのアトラクションみたいで面白い試みだと思って二回目の視聴をMX4Dにしたのですが……、個人的には失敗でした。

 

さて、映画本編の感想ですが……

一言で言えば今まで見て来た映画のゴジラとは『違う』でした。

私が初めて観たゴジラは幼い頃、友達と観に行ったゴジラ2000でした。あの頃から、ゴジラは基本的にカッコイイ存在でした。

確かに恐ろしい、だけど、どこか頼りになる存在。

最終作と銘打たれた前作の『ゴジラ FINAL WARS』で多くの怪獣相手に無双したり、隕石を放射線ビームで撃ち落とすシーンは劇場でも観たのですが大いに興奮しました!

だけど、今回のゴジラは少し違いました。

根源的な恐怖とでも言うのでしょうか……。

不快感を突き詰めたもの。意思が通わぬ暴力の化身。ただ、そこに在るだけで恐ろしくてたまらない。

この点については、今までの作品に登場したオーバーテクノロジー的兵器が登場しなかった事も大いに影響していると思います。

メーサー兵器みたいなSF兵器の出番はなく、現実に存在する兵器だけで人類が怪獣に立ち向かう図式は私達に生々しい現実感を与えました。

ゴジラ自体がリアルなCGになり、以前までのどこかチープだった町並みがリアルになった事も後押しして、まるで現実の世界にゴジラが出現したかのような感覚を味わい、それに伴う現実的な恐怖に寒気を感じました。

どこまでも理不尽。どこまでも暴力的。

政治家達の動きや諸外国の対応などにもリアリティがあり、どこまでも現実的な恐怖を再現した異色のゴジラ。

それが今作です。

 

特に第二形態(第一形態は海の中に居た時の状態らしく、未登場)が怖かった。

愛らしさを感じられそうな姿なのに、ただただ気持ち悪くて怖い。

死んだ魚のような虚ろで大きな目。

エラから吐出される赤い液体。

這いずるように街を破壊しながら蠢く在り方。

第三、第四形態も怖かった。けど、第二形態がなにより怖かった。

 

この映画は今まで観て来た映画の中でも異色で異様。

感動はあるのですが、その感動が自分でも理解出来ない。

この衝撃はただ面白かったでは済ませられません。

……また、今度は通常版で観て来ます。

 

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