あとがき

これにて、全話完結となります。
長い間、お付き合い頂き誠にありがとうございました(∩´∀`)∩

さてさて、今作品の最後にして、最大の伏線の話をここで……、

第三十三話「ボーイ・ミーツ・ガール Ⅱ」における無銘の

「……樹。ありがとう」

という台詞が後に無銘が凛に言った「君のおかげでオレの願いは叶った」につながります。

あれは味噌汁の秘訣を教えてくれて……、ではなく、ずっと言ったかった「ありがとう」を言ったというわけです・w・っ

プラス・若干夢のない話になりますが、
最後の樹は第二十七話「ワークス」で樹が士郎に施した『再生の炎――リバース・ファイア――』の残り火的な感じです。

樹の魔術は『ヴァルプルギスの夜』の部分的展開であり、
本体である『この世全ての悪』の悪性の炎と『飯塚樹』を形成する善性の炎を吐き出すというものでした。
傷口の蘇生は樹の一部を吐き出しているので、樹の肉体を蘇生出来たというものです。
なので、実は第二十七話における『再生の炎』は士郎の内部に樹の一部を埋め込んだだけで、治療的な意味では何の意味もありませんでしたヽ(°▽、°)ノ

作中では明かせなかった事なので、ここで失礼致します。

私の過去作など↓サイトにて掲載しております。よろしければどうぞです・w・ン
『霜花の部屋』

あとがき」への1件のフィードバック

  1. 完結お疲れ様でした。完結して改めて思いましたが、個人的に樹は、士郎のヒロインとして原作キャラ越えた印象がありました。そして連載中もしょっちゅう泣かされましたが、完結してから読み直しても未だ泣かされます。
    原作に対する考察では、「削られたイリヤルートはUBWと桜ルートの間に存在し、桜を犠牲にする展開だったのでは?」との一説もありました。本作品を読むとそれも強く納得できます。
    本作品での士郎が樹を犠牲にせざるえない展開を見ると、原作の桜ルートのような樹が助かる展開も個人的にはあって欲しかったと思えました。ただ、桜の場合は原因との繋がりを断つ事でなんとかなりましたが、樹の場合は実質一部だった事を考えると、これ以上樹が助かる展開が基本想像できませんでしたが。
    樹も士郎に対して感謝して逝く事ができました。士郎は原作だと掃除屋・死刑台展開の可能性がありましたが、本作品では最後の最後で自責から解放?されて友人に看取られながら天寿を全うできた事を考えると、良い結末の類だと思います。士郎の最後の未練も、聖杯戦争で解消された様子があり、やはり樹と士郎の結末は納得できました。
    また、樹がアンリマユの一部でありながら、正義の味方に近づくために悪の要素をできるだけ排除されていた事が、結果として士郎に原作と異なる正義の味方のあり方を与えた事も感慨深いです。士郎が水族館の帰りに自責から苦しんだのに対して、樹はハンカチで傷を塞ぎ手を繋いだ。士郎がいじめっ子に挑もうとしたのに対して、それを樹は止めようとした。士郎が正義の味方を目指す事自体を肯定しつつ、士郎が死刑台に行く結末を悲しみ、そうならぬよう願い抗おうとした。そして、士郎は切継の死でも涙を見せず、樹には泣いて欲しかったと思われたのに対し、樹を失った事に対して士郎は涙を見せた。愛する樹の命を自らの意志で奪ってしまったからこそ、士郎は掃除屋にならずにすんだ。大火災で自分を許せず苦しみ続けた士郎は、死際に樹の言葉を受けて自分を許す事が出来るようになった。こうした対比もあり個人的に樹は、本作品の士郎の生涯において死して尚道標であり、士郎を救ったと思います。またホロウやタイコロ、プリズマの形でも二人の幸せな様子は本当に見てみたかったと思いました。
    長々となり失礼しました。
    言葉下手ですみませんが本当にとても素晴らしい作品で面白かったです。

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