第十一話「敗北」

第十一話「敗北」

 俺の識る世界が音を立てて崩れ去っていく。知らない土地で知らない顔で知らない時を過ごす幼馴染の記憶。ユーリィは生まれる前の記憶だと言った。それはつまり、前世というものだろうか。あまり、詳しくないけれど、仏教には転生という概念があるらしい。肉体が滅んだ後、魂は解脱の刻に至るまで新たなる器を求め輪廻を巡り続けるそうだ。
 魂の存在について否定はしない。ホグワーツにはゴーストなんて存在も居るし、ヴォルデモートは魂を分割するという荒業で死を遠ざけている。死後の魂がゴーストになるでもなく、天に召された後どうなるのか、それは誰にも分からない。だから、転生というのが実際にあるのかもしれない。クリスマスやイースターを祝う身としては仏教の教えを是とする事に抵抗があるが、ユーリィの記憶に関して真実だと認めるにはそう考える他無い。
 ユーリィは日本人のサエジマ・マコトという学生の魂が転生した存在……。まるで腐った魚のような目の男。吐き気を催すような恐ろしい拷問を受け続ける毎日を送った日本人の少年。記憶の映像の中で少年の裸体を見た時、俺は立って居られなくなった。全身に蚯蚓腫れが出来、内出血で至る所の皮膚が変色し、火傷や切り傷の跡が無数にある。
 子供同士の虐めなんて言葉で片付けられる度合いを明らかに逸している。にも拘らず、親であろう大人や教師であろう大人は手を差し伸べる事すらしない。頼るものも無く、無意味な拷問を受け続ける毎日。安心出来るのは自室で本を読んだりテレビに向かっている時だけ。これではまるで地獄だ。

「ユーリィ……」

 アレがユーリィの秘密。安易に踏み込んではいけなかった。でも、誰が想像出来ると言うんだ。前世の記憶があるなんて事、考えもしなかった。それも、あんな酷い記憶。
 だけど、合点がいった事が幾つもある。嘗て、ユーリィが俺を救ってくれた時の事。俺の代わりに虐めの標的になり、ボロボロになりながら俺を気遣って見せたユーリィ。そうまでして、俺という友達が欲しいのかと、アイツをきちがいだと思った。気持ち悪いとすら思った。だけど、違った。ユーリィはそもそも友達の作り方を知らなかったんだ。
 打算がある筈だと思っていた。あの時、俺を助けたのはリスクに見合うリターンを見出しているからだと思っていた。そうじゃなかった。勘違いしていた。アイツはリターンなんて求めてたわけじゃなかった。友達ですらない俺を助ける為に平気で身代わりを買って出ただけだったんだ。
 
「馬鹿か、俺は……」

 ユーリィが出て行った扉に向かって、覚束ない足取りで歩き始める。脳裏にユーリィの独白が甦る。
 たいして強くもない癖に一人で色々と抱え込んでいたらしい。この世界を本で読んだと言っていた。本当かどうかなんて、疑う気は無い。アイツがそう言うなら本当なんだろう。正直言って、ピンと来ない話だけど、その本がどんな内容なのかは気になる。まあ、タイトルが【ハリー・ポッター】なんて言うくらいだから、ハリーが主役の物語に違いない。ヴォルデモートを返り討ちにしたハリーのソレはきっと、胸躍る英雄譚なんだろう。だが、英雄譚というのは大抵、主人公にとって何から何まで都合の良い展開にはならない。悲劇があるからこそ、英雄譚は映えるのだ。かのアーサー王伝説も多くの悲劇に彩られた物語だ。
 その悲劇が実際に目の前で起こるのだと分かっているなら、それを防ぎたいと考えるのが普通の思考だ。だけど、悲劇であろうと防ごうと手を出せば、その時点で未来は大きく歪む。簡単な話だ。
 例えば、俺が直ぐ傍にある窓に向けて石を投げたとしよう。その下に偶然誰かが居たとする。そして、その誰かに石が当たったとする。そして、その石が原因でその人が死んでしまったとする。それを知って、石を投げなければその誰かは死なずに済むが未来は大きく変貌するだろう。人が一人、この世界で及ぼす影響は計り知れない。人の生死に関わらなくても、些細な事で未来は変わる。そして、変わった未来がどうなるのかなんて事、誰にも分からない。
 だけど、そんなの当たり前の事だ。たまたま、この世界が辿る未来の一つについて知っていたからって、確実にその未来が来る保障なんて無い。予言者の予言のようなものだ。移ろい易い未来に縛られて、アイツは雁字搦めになってしまっているんだろう。アイツは自分の行動がどう世界に影響を及ぼしたのかを悪い方向でばかり捉えてしまっている。下手に【物語】という一つの未来を知っているが故に物語には無かった悲劇ばかりを自分の行動の結果だと捉えてしまっている。

「違うだろ」

――――本当に悲劇だけだったのかよ。確かに、ハリーはシーカーになれなかった。だけど、お前はネビルを助けたじゃないか。ネビルの怪我はハリーのシーカー選抜より軽い事だってのか? 違うだろ!!

 ユーリィはバジリスクの生存に心底驚いていた。きっと、物語でバジリスクは二年目の時点で死んでいたのだろう。
 バジリスクとハリーの友情は悲劇なのか? 
 バジリスクの生存は悲劇なのか?
 ユーリィの行動は確かに悲劇を齎したかもしれない。だけど、希望も齎した。その事をアイツ自身は気付いていない。ネガティブ過ぎるんだ。
 いつの間にか、俺は走り出していた。

「ユーリィ!!」

 階段を駆け降り、ユーリィの後を追う。運動の苦手なユーリィに追いつくのは簡単だった。だけど、玄関ホールで立ち止まったユーリィを待ち構える男が居た。誰かは分からない。だけど、何をしようとしているのかは分かった。小太りな中年男が杖を向けている。いやらしい笑みを浮かべるその男は間違いなく教師では無い。
 死喰い人。直ぐにそう思い至った。ユーリィを狙いこんな場所にまで潜入して来たのか。

「待て!!」

 杖を抜くと、両脇から杖を向けられた。
 
「また、操られたのか!?」

 左側がネビル。右側がロン。虚ろな目をした二人に舌を打つ。これでは去年の焼き回しだ。
 躊躇いは無い。二人は友達だ。だからこそ、操られたまま過ちを起こさせる訳にはいかない。杖をロンに向け、石化の呪文を放つ。操られているせいか、動揺した様子も無くアッサリと倒れるロン。
 ネビルは連動するかのように動き出し、杖を振り上げた。だけど、あまりにも遅過ぎる。ロンに杖を向けたままの状態で左に跳び、ネビルの腹部に左手で拳を叩き込む。それだけで呪文は中断し、ネビルは杖を落とした。そのまま石化の呪文で動きを止め、ユーリィを攫おうとしている死喰い人に頭を向ける。
 死喰い人はユーリィの意識を刈り取り、担ぐようにユーリィの体を持ち上げて玄関扉を潜って行った。逃がしはしない。直ぐに後を追おうと走り出す。ホグワーツの敷地内では姿くらましは出来ない。敷地の外に出る前にあの死喰い人を殺してやる。凶暴な衝動が鎌首をもたげる。抑える気は無い。

「待ちやがれ!!」

 玄関扉を潜ると、既に死喰い人は石畳の階段を降ろうとしていた。走りながら石化の呪文を放つ。気絶しているユーリィが居る以上、斬撃や炎を飛ばす事は出来ない。忌々しく思いながら石畳の階段に到達し、落下するようなスピードで後を追う。この先は船着場と校庭へ続く道の二手に別れている。見失うわけにはいかない。攻撃を諦め、走る事に集中する。死喰い人はユーリィを抱えているにも拘わらず軽快な足取りで俺の追跡を撒こうとしている。恐らく、ユーリィの体に軽量化の呪文を掛けているのだろう。加えて、身体強化の魔法を使っているに違いない。でなければ、あんな小太りなおっさん相手に競走で追いつけない筈が無い。
 僅かに道が蛇行している場所で一瞬、死喰い人とユーリィを見失ったが、分かれ道に達する寸前にその姿を捉える事が出来た。奴は船着場へ向かっている。予想通りだ。今日は休日だし、まだ夕方だ。校庭には生徒の姿が溢れている。そんな場所をユーリィを抱えたまま通り抜けるのは至難だろう。追い詰めるならここだ。
 船着場への階段は洞窟になっていて、一本道だ。見失う事は無い。船着場へ奴が辿り着くまでが勝負だ。船に乗られてしまっては追跡が困難になる。

「念には念を入れておくか――――アクシオ・ニンバス2000!!」

 寮に置いてある箒を呼んでおく。
 走っていると、不意に空間が広くなった。船着場へ到達してしまった。だけど、まだ大丈夫。洞窟階段の入り口は船着場の広場のかなり上部にある。ピラミッドのように壁を削った遥か下方の地面にジグザグに伸びる階段がある。死喰い人はせっせと階段を駆け降りている。
 同じように階段を降りて追いかけていたら間に合わない。だから、近道をする事にした。俺は横に伸びる階段を尻目に真っ直ぐに跳躍した。そのまま落ちたら確実に死ぬであろう高度からの跳躍。だけど、俺は魔法使いだ。落下の途中で自分自身の体に浮遊呪文を掛ける。

「漸く追い付いたぜ、間抜け」

 広場の地面に先に辿り着いたのは俺だった。奴が地面まであと八段という所で俺は何とか先回りする事に成功した。もう、逃がさない。
 ヒィッと悲鳴を上げる死喰い人に石化の呪文を放つ。警備の厳重なホグワーツへ巧みに侵入した癖にどうにもお粗末な奴だ。急いでいる癖に階段を俺のように降りず、わざわざ足を使った。そのせいで俺に追いつかれている。まさか、ユーリィを抱えている程度で浮遊呪文の制御に失敗する程お粗末な魔法使いなのか、それとも、ただ端に思いつかなかっただけなのか……。どちらにせよ、お粗末極まりない。
 というか、いい大人が子供相手に悲鳴を上げてる時点でどうにもおかしい。その違和感が背後の存在に気付かせてくれた。

「さすがに単独で侵入する訳無いよな!!」

 背後から飛んで来る赤い閃光を盾の呪文で防ぎながら杖を乱入者に向ける。

「ワームテール!! さっさと連れて行け!!」

 階段で立ち止まっている死喰い人……ワームテールに乱入者は鋭く叫んだ。その声に気を取り直し走り出そうとするワームテールに俺は杖を向けた。

「行かせるか!! ペトリフィカス・トタ――――」
「させん!! エクスペリアームス」

 石化の呪文を放とうとする俺に乱入者は武装解除の呪文を唱えた。舌を打ちながら呪文を中断して呪文を回避する。詠唱が早い。ワームテールとは違い、乱入者はかなりの強敵らしい。
 玄関ホールには誰も居なかったから、例えあの後倒れているロンやネビルを誰かが発見したとしても増援を直ぐには望めないだろう。
 ワームテールに意識を向けながら戦える相手じゃない。

「エイビス!!」

 だから、速攻で目の前の乱入者を殺す。杖から大量の鳥を呼び出し、杖をワームテールに向けながら走り出した。

「エクスペリアームス!!」

 武装解除の呪文が飛んで来るのを倒れこむように避け、直ぐに立ち上がる。

「オパグノ!!」

 宙を舞う鳥達にワームテールを襲わせる。これで少しは時間が稼げるだろう。

「ステューピファイ!!」

 ワームテールに意識を向けたほんの一瞬、赤い閃光が迸った。盾の呪文を唱えている暇は無い。地面に倒れこみ、呪文そのものを回避する。

――――レビコーパス!!

 仰向けに倒れた状態のまま、無言呪文で身体浮上呪文を使う。体が浮き上がった直後、俺の居た場所に緑の閃光が奔った。マッドアイに一度見せてもらった事がある。死の呪いだ。ゾッとする。あれを受けて生き残ったのはハリーだけだ。だけど、このままでは次の攻撃を防ぐ事が出来ない。
 レビコーパスで無理矢理跳び上がったが、体勢を整える暇を相手が与えてくれるとは思えない。

「ルーマス・ソレム!!」

 体勢を整える隙を作るために日輪の光を放つ。薄暗い洞窟内が真昼の如く明るくなり、目を眩ませる。
 効果は覿面だ。赤い閃光が関係無い方角に飛んでいくのが見えた。
 地面に落下すると同時に乱入者に杖を向ける。寸前に瞼を閉じたとはいえ、俺自身の視界もかなり悪くなっている。
 相手を直接狙っても当たる気がしない。俺は奴の足下に杖を向けた。

「デプリモ!!」

 土の地面がドロドロの沼のようになり、乱入者は慌てた声を上げた。この隙に近づいて止めを差す為に駆け出そうとした瞬間、視界にボートに向かって掛け出すワームテールの姿が映った。視界はまだ回復していないのだろうが、船着場のボートを目指して走るくらいには回復したらしい。
 ボートに乗られては拙い。奴を襲わせていた鳥の姿は既に無い。

「グリセオ!!」

 ワームテールの向かう先の地面に呪文を放つ。ゴツゴツとした地面が途端に滑らかになり、ワームテールは見事に滑って倒れ伏した。ユーリィの体が投げ出される。助け出すチャンスだ。ユーリィの下へ駆け出そうとすると、赤い閃光が飛んで来た。

「プロテゴ!!」

 寸前で盾の呪文を使い防御する。いつの間にか、乱入者の足下は固い土に戻っている。

「ワームテール!! さっさとボートへ向かえ!!」

 視界がかなり回復して来た。これなら直接相手を狙える。だけど、もうワームテールはユーリィを抱えなおして走り出してしまった。ボートまで百メートルも無い。焦りが判断を鈍らせた。俺はあろう事か乱入者から目を離し、ワームテールに向けて麻痺呪文を放ってしまった。
 致命的な隙が出来てしまった。

「コンフリンゴ!!」

 乱入者が使ったのは爆発の呪文だった。まだ、視力が完全には回復していないのだろう。必殺の呪いでは無く、効果範囲の広い攻撃を仕掛けて来た。地面にぶつかった爆発の呪文はまるでクレイモア地雷のように地面の土や石を弾き飛ばした。

「グァアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」

 全身に爆風の衝撃と飛んで来た石礫を受け、あまりの痛みに地面に転げまわった。
 意識が飛びそうになる。左半身はモロにダメージを受けてしまい感覚が麻痺してしまっている。残る右半身も痛みで動きが鈍い。
 殺される。このダメージはあまりにも致命的だ。殆ど、身動きすら取れない。今、死の呪いを受ければ避けるのは不可能。

「邪魔をしてくれたな、小僧!! アバダ・ケタ――――」

 だが、俺の命運はどうやらまだ尽きていないらしい。洞窟の階段を降りている間に呼んだニンバス2000が真っ直ぐに飛んで来た。俺は全身の痛みに耐えながらニンバスを掴んだ。

――――レビコーパス!!

 呪文の効果で体が宙に浮く。その勢いに乗じて杖に跨り、洞窟の天井目掛け上昇した。緑の閃光が間一髪で逸れる。かなり際どかった。
 全身の痛みが酷い。少しでも気を緩めると箒から落下してしまいそうだ。地面から赤や緑の閃光が飛んで来る。ふらふらと蛇行して飛ぶ事で何とか回避しているけど、このままではいずれ避け切れなくなる。遠くを見つめると、既にワームテールはボートを出していた。手で漕いでいるわけでも、エンジンがついているわけでもない癖にまるでモーターボートのように凄い速度で湖を疾走している。
 もう、乱入者に構う理由は無くなった。あのワームテールという男相手なら、今の状態でも負けない筈だ。そう、自分に言い聞かせた。実際、今の状態で戦うなんて無謀も良い所だ。そんな事は分かっている。だけど、このままじゃユーリィが連れ去られてしまう。
 痛みがある。恐怖がある。焦りがある。
 それらを全て捻じ伏せる。今だけはそんな感情や感覚に囚われている余裕など無い。後からなら幾らでも痛みに喘ぐ事が出来る。今は自分を騙してでも戦う時だ。

「返せ!!」

 ニンバス2000を走らせる。洞窟を飛び出し、疾走するボートを追う。痛みで眩暈がして来た。頭が痛い。吐き気がする。

「返せ!!」

 意識が朦朧とする。明滅する視界の中に必死にワームテールとユーリィの姿を捕らえ続け、杖を振るった。
 石化の呪文。麻痺の呪文。武装解除の呪文。
 当たらない。水面を不規則に動くボートに乗る相手にまともな状態でも当てるのは難しい。しかも、今はこっちも空中に浮いている状態だ。加えて、この怪我。
 もどかしさが捻じ伏せた筈の焦燥感を炙り出していく。

「返せ!!」

 現実は残酷だ。もう、ボートは岸へ辿り着こうとしている。このままでは連れ去られてしまう。そんなわけにはいかない。
 あんな泣き顔が最後の別れだなんて、認められない。アイツは間違いなく馬鹿な勘違いをしている。どこまでもネガティブで面倒な性格のアイツにキッチリと俺の思いを伝えなければならない。
 ここで逃がしたら、もう二度とユーリィに会えない気がする。

「ふざけるな!!」

 何の因果かアイツは二度目の人生を送っている。それがどうした。
 アイツは物語としてこの世界の未来を知っている。それがどうした。
 そんなどうでも良い事でアイツの未来が閉ざされるなんて認められない。
 そんなどうでも良い事でアイツに二度と会えないなんて認められない。

「ユーリィを返しやがれ!!」

 遠くて当たらないなら近づくだけだ。至近距離から死の呪いを浴びせ掛けてやる。
 ニンバス2000を急降下させる。俺はワームテールとユーリィの事しか見ていなかった。
 だから、気付かなかった。
 洞窟の船着場に居た男の事を忘れていた。あの男が何の脱出手段も持たずにあの場に居た筈が無い。ボートはもう一艘あったのだ。
 モーターボートとは違い、音もしない上に空はいつしか真っ暗になっていた。背後から近づく奴に俺は全く気付いていなかった。
 奴が死の呪いを使わなかったのは俺がワームテールに呪文を当てられない理由と同じだろう。空をふらふら飛ぶ俺に確実に当てる自信が無かったのだと思う。
 俺に襲い掛かったのは紅蓮の炎だった。のたうち回る龍の如き姿を象った炎が暗闇を赤々と照らし出し、呑み込まれはしなかったものの、右腕が杖もろとも焼け落ちた。想像を絶する痛みと共に俺の体は暗い湖へと落下した。
 意識が途絶える寸前に見たのは大きく顎を開き、天を仰ぐ炎の龍の姿と口から蛇を吐き出す髑髏だった。
 俺は失敗した。ユーリィを救う事が出来なかった……。

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